まっさらな世界に飛び込む面白さ。インターネットで文章を書いてみたいなんて思い立った理由
私はどうして、インターネットの上で文章を書こうなんて思ったのだろう。
それは、なんの前提条件もない、まっさらから始める世界に、面白さと魅力を感じているからだと思う。
この魅力に気づいたのはちょうど3年前、今の推しである、アイドルに落ちた頃だ。
深夜にぼんやり見ていたテレビ番組に出ていたそのアイドルを、ほんの出来心で検索してしまい一気に落ちた。
それまで趣味らしい趣味を持ちあわせていなかったわたしにとって、晴天の霹靂のような出来事であった。
今はもう、以前休みの日になにをしていたかなんて思い出せないほど、ドップリその世界に浸かってしまっている。
同時期に始めたのがツイッターだ。
ツイッターって面白い。
実はほとんどやったことがなかったけど、もてあますほど大きな(笑)推しへの愛や、番組の感想なんかをつぶやいているうちにフォローしてくれたりよくリプをし合うような気の合う人がポツポツ出てきた。
あれよあれよというまに同じ趣味を持つたくさんの知り合いができて、休日一緒にでかけたり、ライブに連れ立って参戦したりするようになっていた。
正直、この世界にクラクラした。
だってそれまでの人間関係と全然違ったから。
それまで、人間関係というのはどこか、今まで築いていた既存の人間関係の延長上にあるものだった。
学校の友達、会社の同僚、友達の友達…
どこかでバックグラウンドを探り合いながら付き合っている。
でもツイッターで出会った人は違う。
自分の立場も相手の立場も関係ない。
みんな同じ推しのファン、という意味で同等だ。
それが私にとって、とても心地よかった。
年齢も、出身も、肩書きも関係ないのはもちろん、ほとんどの人は、名前すら知らない。
もしツイッターのアカウントが凍結されたり、LINEがブロックされたりでもしたらほんとに関係が終わる。
いわばSNSの外では全く接点のない者同士が、ただその推しが好き、ということだけで何億というアカウントの中から友達になるっているのだ。
それってまじすごくないですか?
仲良くなり方だって今までとは違う。
今までの世界だと、まず「あなたは誰ですか」というところから始まる。
こちらの世界だと、「どういうふうに推しのことが好きですか」というところから始まる。
ぜんっぜん違うのだ。
推しをどういう風に好きか、とういうことがもっとも重要となる。
生身の人間同士より、ある意味ピュアな関係だよな~~。
同時に、自分はそうとう、そういうものに縛られながら生きているのだということを思い知った。
こんなこと言ったらおかしいと思われるかな、今までの○○みたいじゃないと思われるかな、親にバレてがっかりされたらどうしよう、とか(笑)
まずは自分が今思うことをちゃんと伝えられるようになろうと思っている。
他の誰でもない、わたしが文章を書きたい。