仕事が面白い、という奈落。何が怖いのか考えてみた。

私はサラリーマンである。

会社に雇われて、与えられた仕事をして、毎月一定の金額の給料を受け取っている。

 

仕事は結構面白い。

めでたい性格ということも幸いして、新卒で入社してこのかた、一度もつまらないとか、やめたいなどと思ったことは一度もない。

毎日幸せだと思って生きている。

なのに、なのに最近、とても怖い。

 

何だろう。

自分で何もつかんでいないのではないかという怖さ。

いやもちろん、一人ではできないのはわかっている。

そういうことじゃない。

 

会社から与えらる、この面白さにかまけてていいのか。

こんなの、もしかすると作り出された面白さじゃないか。

会社という、大きな茶番に巻き込まれているんじゃないのか

どんな面白いミュージカルもいつか千秋楽を迎えるように、

いつかこの、面白さが供給されなくなるんじゃないのか。

 

そうしたら、自分には何もなくなってしまう。

これが怖い。

 

怖い怖い、怖すぎる

 

仕事を頑張ったとして、

どういうことが待っているのかな。

 

この先たとえば管理職になって、部下ができたりして。

その先に何があるのだろう。

いや別に何もなくてもいいんだけど。

 

いやいや。

やっぱり、何もないのは嫌だ。

偉くなって、急に生気がなくなる人、たくさん見てきた。

最近思う。

会社で偉くなるなんて全然楽しくないんじゃん!

 

じゃあ何?今が華ってこと?

それ怖い・・・。

今が絶頂だなんて。

この先の人生、どんどん良くなるって、希望を持って生きていきたいのに。

 

結局仕事は手段なんだなーとは思う。

人生を幸せに生きるための。

それがわからなくなることこそ、サラリーマンの怖さなのかな。

突然仕事が供給されなくなったら、そんな時も楽しく生きられるのだろうか。

 

あー自分は結局、お金とかじゃないんだな、と思う。

あ、もちろん、お金大事だけど。

人生に面白さを提供してくれること。

自分にとってはそれが仕事なんだ。

 

面白さを提供してくれるなら、仕事じゃなくても構わないのかもしれない。

まあどうせ生きていかなきゃいけないから、それが仕事なら効率がいいのだけど。

 

突然その供給源がなくなっても、他にも面白いことがたくさんあるように

たくさん柱を作って生きていかなきゃいけないなと思う。