得意分野を選ばない、という強み

ある意味とても、あまのじゃくかもしれない。

 

今までの人生ではいつも、苦手なことばかり選んできた気がする。

そのせいで色々と苦労もしてきた。

 

得意じゃない分野をあえて選ぶ、ということは、

結局は、その得意分野と不得手分野、両方を手に入れるということに繋がるんじゃないだろうか。

 

たとえば日本では、高校生になると、大学に進むために「文系」なのか「理系」なのか、という選択を迫られる。

(それの善悪はここではおいておく)

 

わたしは、その時点で完全に「文系」であった。

小さい頃から本が好きだったので、国語も英語も得意であった。

逆に数学や物理や化学が苦手であった。

 

しかしわたしは迷わず「理系」に進んだ。

進学したい学部が「理系」だったからだが、

自分で言うのはなんだけどこの選択をできる人ばかりじゃないのではないかと思う。

友人も先生も、まさかの選択にドン引きであった。

 

正直、文系に進めば、もう少しラクに受験勉強を進められたと思う。

入試の直前に、物理で赤点を取って追試を受ける必要もなかった。

もしかしたらもっと偏差値の高い大学に行けたかもしれない。

 

けど、例え苦手な分野であっても、行きたかった学部に進んで、四苦八苦しながらもやりたかった勉強ができた4年間は、わたしの宝物だ。

 

それに今振り返ると、大学に入ってからは、論文を読むのが誰よりも早かったり英語でのコミュニケーションが得意だったりと、随分と別の次元でアドバンテージをもらったのだ。

 

やっぱり、大事なことは、「好きかどうか」じゃないかと思う。

得意不得意は関係ない。

 

いや、関係ないと言うより、生まれ持った時点での得手不得手なんて、好きでやり続けることにいとも簡単に超えられてしまうのだ。

 

また、得意じゃない分野にいくことは、やっぱり道を2本、確保することに繋がる。

やがて得意なことを、自分の選んだ不得手な道に生かせる日ががきっとくる。

 

今日も、本当に好きなことを選んでいるのか、日々気をつけている。